カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ドールのつぶやき
カウンター
最新記事
(02/23)
(09/30)
(08/29)
(08/24)
(08/20)
(08/20)
(08/20)
(08/17)
(08/17)
リンク
ブログ内検索
アクセス解析
カテゴリー
プロフィール
HN:
薫令(かおれ)
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/02/23
職業:
大学生
趣味:
手芸・工芸・文芸
自己紹介:
ドール大好きっ子の薫令です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
シナリオとか小説を書きたい時期ってあるんですよね。
私の場合、冬みたいです。
イベントが多いからかな。
それとも、家にいることが多いからかな。
って書いていて、思い出した。
アキラと螢の小説、書いてないじゃん!!
5月の分。
あーorz
では「つづき」からどうぞ。
++++++++++
【存在理由】
(リビング)
■ニーナ
ただいまー。(バタバタバタっ)
おねぇたーん。(とびつく)
■小夜子
手を洗ってきなさい。
お菓子があるから
■ニーナ
(小夜子に頭を押し付けたまま、イヤイヤをする)
■小夜子
どうしたの? 幼稚園でケンカでもした?
■ニーナ
してない。
■小夜子
お弁当、おいしくなかった?
■ニーナ
おいしかった。
■小夜子
(うーん…本当にどうしたのかしら?)
ねぇ、ニーナ。
座ってゆっくりお話ししましょう。
■ニーナ
うん。
(くっついたまま)
■小夜子
(今日はいつにも増して、甘えん坊さんね)
■ニーナ
………………。
■小夜子
私には話したくないことなの?
■ニーナ
違う。
■小夜子
じゃあ、教えてくれないとわからないわ
■ニーナ
………おねぇたんは、ニナのこと、スキ?
■小夜子
えぇ、もちろん。
■ニーナ
ニナのこと、大切?
■小夜子
そうよ。
■ニーナ
あーちゃんよりも?
■小夜子
(有栖より……)
…………大切よ。
(全てをかけて、守ってきたんだもの)
■ニーナ
あーちゃんより、スキ?
■小夜子
………………………好きよ。
(…でも、ホントに?)
■ニーナ
ウソつきっ。
おねぇたん、すぐにスキって言ってくれなかった
■小夜子
それは、ちゃんと考えてたからよ
■ニーナ
前は、考えなくてもニナがスキって言ってくれたのに
■小夜子
……(そう、よね…。私、なに迷ってるんだろう)
(有栖がリビングへやってくる)
■有栖
おっ。今日はなかよしさんか?
俺もまぜてくれよ
■ニーナ
ダメっ! あーちゃんはダメ。
■有栖
なーんでダメなのかなぁ?
次は俺の番でいいだろ
■ニーナ
ダメっ! おねぇたん、渡さないもん
■有栖
小夜子は物じゃないんだから…
■ニーナ
あーちゃんのウソつきっ。
おねぇたん、とらないっていったのに!
■有栖
………どうなってるんだ?
■小夜子
あの、たぶん…
■ニーナ
やぁ。おねぇたん、あーちゃんとお話ししちゃダメぇ。
(小夜子の口を両手で押さえる)
■有栖
(いきなりどうしたんだ?)
ニーナ、なんで俺が小夜子をとったなんて思うんだ?
■ニーナ
あーちゃんはおねぇたんのトクベツなんでしょ?!
■有栖
特別……。
それならニナもじゃないのか?
■ニーナ
ニナは女の子だからトクベツになれないもんっ。
■有栖
(あー、そういう意味の特別ね…)
■ニーナ
トクベツな男の子は、ニナよりも大好きで大切な人なんだもんっ。
■小夜子
(あ…この間、お風呂に入ったときの)
■有栖
……そうだよ。
俺は小夜子の『トクベツ』だ。
■小夜子
ちょっ…(ニーナの前でそんなこと言うなんて)
■有栖
だから、小夜子は俺が大好きで大切なんだよ。
■ニーナ
ふぇ…(うるうる)
■有栖
俺にとっても小夜子は『トクベツ』だ。
■ニーナ
ぇ?
■有栖
俺は、小夜子が大好きで大切で、守っていきたいと思ってる
■小夜子
(有栖…)
■有栖
なぁ、ニナ。
小夜子はニナのこと、嫌いなのか? 大切じゃないのか?
■ニーナ
おねぇたん、スキって言った。大切って言ったよぉ。
■有栖
なら、それも俺が守る
■小夜子
え…?
■有栖
小夜子の大切なものは、全部俺が守る。
小夜子がニナを好きな気持ちも、俺が守る。
■ニーナ
ふぇ???
■有栖
だから、小夜子が俺を『トクベツ』にしても、
ニナが好きで大切なのは変わらないんだ。
ニナだって、小夜子が大好きで大切だろう?
■ニーナ
うん…でも、あーちゃんが来るまで、
ニナだけのおねぇたんだったのに…うぇ~ん
■小夜子
ニーナ…。
(こんなに泣いて…)
■有栖
泣くな。
小夜子が大切なら、泣くな。
■小夜子
ちょっと、泣いてる子に対して、その言い方はないんじゃない?
■有栖
甘やかすことだけが、守ることじゃないぜ。
■小夜子
……っ。
(それは、そうだけど…)
■有栖
なぁ、小夜子が困ってるの、わからねぇか?
小夜子にとっては、俺もニナも、大好きで大切だ。
だからどっちも選べない。
それなのに、おまえは小夜子に選べっていうのか?
大好きで大切な人を「あなたは2番よ」って言わせるのか?
■ニーナ
うっ…ふぇ……。
■有栖
おまえなら言えるか?
小夜子に、「もっと大好きで大切な人ができたの」って。
■ニーナ
いえ…ない……よぉ。
■有栖
そうだろう。
小夜子にとっては、俺もニナも一番なんだ。
さっきも言ったけど、俺は小夜子が一番だ。
ニナは?
■ニーナ
おねぇたんが、一番にきまってるじゃん!!
■有栖
なら、別にいいんじゃないか?
みんながみんなの一番。
………それとも、どうしても小夜子にニナだけみててほしいのか?
■ニーナ
…………でも、おねぇたん、困るんでしょ?
■小夜子
……困らないわよ。私はあなたのお姉ちゃんなんだから。
■有栖
だから、これ以上甘やかすなって言っただろう、小夜子。
そうやって理由つけて「いいこちゃん」でいようとするな。
完璧な人間なんて、いないんだぞ。
■小夜子
別にそんなつもりで言ったんじゃないわ。
■有栖
じゃあ、どんなだよ?
お姉ちゃんだから「働かなきゃ」「ラクさせてあげなきゃ」「世話しなきゃ」
そうやって、どんだけ自分を追い詰めてるのかわかってるのかよ!
身体と時間とを全部妹にあげて、そのうえ気持ちまで全部渡すのか?
「お姉ちゃんだからニナだけ見てる」だって?
自分のこと、考えたことあるのかよ
■小夜子
……っ。
■ニーナ
おねぇたん、ニナのためにムリしてたの?
■小夜子
そうじゃないの…
■有栖
小夜子っ
■小夜子
………、そうじゃ、なくて。
(小夜子、立ち上がる)
■小夜子
ニナのこと、好きよ。とっても大切。
でも、有栖のことをどうでもいいなんて言えない。
……ごめんね。
(小夜子、部屋へ帰る)
■有栖
(ちっ。全部言っちまった。
あんな言いかたしたら、小夜子がまた自分を追い詰めるの
わかってただろうに……くそっ)
■ニーナ
あーちゃん。
■有栖
あぁ?
■ニーナ
おねぇたんのとこ、いってきて。
■有栖
へ?
■ニーナ
おねぇたんに、あーやっておこる人、はじめてみた。
おかぁさんでもおこらないのに。
■有栖
(あー、まぁ、薫令はわかってても言えないんだろうなぁ…)
■ニーナ
おねぇたんのとこ、いってきて。
おねぇたんには、あーちゃんがヒツヨウだから。
ニナじゃダメだもん。
■有栖
……わかった。
(有栖 小夜子の部屋へ出て行く)
■ニーナ
おかぁさ~ん。
おねぇたん…ふぇ……おねぇたんが………。
うぇ~ん。
+++
(勝手に入っていって、背中をつきあわせる)
■有栖
俺は、謝らないからな。
■小夜子
ノックしなかったことは謝って。
■有栖
あー、まぁ…わりぃ。
■小夜子
次もしないんでしょう?
■有栖
んー、努力はしてみる
■小夜子
そう…。
■有栖
どうした?
■小夜子
有栖には何でもお見通しね。
■有栖
単純に、小夜子を見てて思っただけだよ
■小夜子
……そんなに、無理してるように見えた?
■有栖
無理してるっていうか、すげぇ必死だと思った。
最初はお金か人手がないからかと思ったけど、
ここで暮らしてれば、そんなことじゃないのくらいわかるし。
■小夜子
そうね。困ったら薫令ちゃんが助けてくれるもの。
■有栖
で、なんのためなんだ?
■小夜子
え?
■有栖
ニナにあそこまでするの
■小夜子
……結局は、自分のためなのよ。
■有栖
小夜子の?
■小夜子
そう。私が私であるために。
■有栖
存在意義…か。
■小夜子
…あなたに出会うまでは、ニーナを守ることでしか
自分の存在価値が見出せなかったの
■有栖
(俺に出会うまではってことは)
俺に会って、ちょっとは変わった?
■小夜子
そうね。
ずいぶん変わったわ。
■有栖
自分のために、生きられそうか?
■小夜子
まだそこまでは考えられない…。
でも、守らなくていい大切な人をみつけた。
私が『ニーナの姉』じゃない、
『私』でいられる場所をみつけた。
■有栖
…そうか。
■小夜子
(有栖の側では、普通の女の子でいられる。
普通の女の子みたいに買い物して、恋して、デートして…。
『失えない』ではなく、『失いたくない』人…)
ねぇ、有栖。
(有栖を振り返る)
■有栖
ん? どうした?
(有栖も小夜子を見る)
■小夜子
ありがとう
(小夜子から、簡単なキスをする)
■有栖
(え? 今、小夜子から…。はじめて、だよな)
■小夜子
もう少しだけ、側にいて…
(有栖の背中に縋る)
PR
この記事にコメントする