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プロフィール
HN:
薫令(かおれ)
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/02/23
職業:
大学生
趣味:
手芸・工芸・文芸
自己紹介:
ドール大好きっ子の薫令です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
×

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昔の文書を見ると、
めっちゃ恥ずかしいです。
が、あえてこのまま載せます。
手直しを始めると、
すべて書き直すことになりかねませんから。

では「つづき」からどうぞ。





++++++++++

【過ぎ去りし日々】


《ニーナの部屋》

■小夜子
ニーナ…

■ニーナ
おねぇたん☆
あのね、メェメェがね、

■小夜子
ニーナ…っ
《ふらふらと近づいて抱き寄せる》

■ニーナ
ふぇ?

■小夜子
ニーナ、ずっと側にいて…

■ニーナ
(おねぇたん、ツライのかなぁ?)
あーちゃんは?

■小夜子
有栖なんて知らないわっ!
ねぇニーナ、一緒にいて…

■ニーナ
おねぇたん、寂しいの?

■小夜子
……お願いっ。ここに

■ニーナ
(う~ん?)


+++


《翌日 リビング》
■有栖
んー、いいにおい。
腹へったぁ

■ニーナ
ニナもおなかぺこぺこ~

■有栖
ん? なんでニナがリビングにいるんだ?
いつもは呼ばれるまで来ないのに

■ニーナ
おねぇたんがいっしょにいてって

■有栖
…もしかして、風呂とか寝るときもいっしょ?

■ニーナ
うんっ☆ ずっといっしょ♪

■有栖
(あちゃぁ…。妹離れさせるつもりだったのに)
ひとりでへーきって言ってみろよ

■ニーナ
でも、おねぇたん寂しいって

■有栖
アレは寂しいんじゃなくて、ツライんだろ

■ニーナ
でも、あーちゃんのことなんて知らないって言ってたよぉ

■有栖
……そうか。
(少し、距離おくかな)

■小夜子
ニーナ、ごはんよ。

■ニーナ
はぁ~い


+++


《ニーナの部屋》
■ニーナ
…ねぇ、おねぇたん。あーちゃんはいいの?

■小夜子
……いいのよ

■ニーナ
でもあーちゃんは、おねぇたんがツライって言ってたよ

■小夜子
辛くなんかないわ
ただ…ニーナの側にいたいだけ

■ニーナ
う~ん…

■小夜子
私と有栖、どっちを信じるの?

■ニーナ
おねぇたんだよっ!
(でも、あーちゃんっておねぇたんを守ってくれるんだよね?)
……やっぱり、行ってくる!!
《とてとてっと走っていく》

■小夜子
どこへ行くのっ?
《焦って追いかける》


+++


《有栖の部屋 ニナが入ってくる》
■ニーナ
あーちゃ~ん。

■有栖
おう、ニナ。どした?

■ニーナ
おねぇたんを助けて!

《小夜子が駆け込んでくる》

■小夜子
ニーナ…心配したじゃない。
いきなり走り出したりして…。
さぁ、戻りましょう

■ニーナ
うんっ。
でも、ひとりで戻る

■小夜子
…ニーナ?

■ニーナ
ニナはひとりでへーきだもんっ
《ニナ、出て行く》

■小夜子
ニーナっ!!
《ひきとめようと手を伸ばす》
《ニナを追いかけようとするところを有栖が背中から抱き締めてとめる》
ちょっと、何やってるのよ。
離してっ。

■有栖
だ~めっ

■小夜子
離しなさい、有栖

■有栖
ダメ。

■小夜子
…有栖っ

■有栖
ニナはひとりでいいって言ったんだぜ

■小夜子
でもっ

■有栖
ニナはニナなりに、小夜子を心配してるんだ

■小夜子
心配…?

■有栖
小夜子がオカシイってわかったんだよ

■小夜子
おかしくなんてないわっ

■有栖
薫令も、心配してる。アイツは何も言わねぇけどな。

■小夜子
だから、おかしくなんて…

■有栖
俺だって、小夜子を救いたいと思ってる

■小夜子
すく…う……?

■有栖
なぁ。何かあったんだろ、昔。

■小夜子
むかし…

■有栖
直接聞くつもりはなかったんだけど、
そうも言ってられねぇしな。
話せよ。
どうせ小夜子のことだ。誰にも言ってねぇんだろ?

■小夜子
昔…
《自分の身体を抱き締めて、くず折れそうになるのを必死で立っている》
(いや…もう、あんなことは)
いやぁ
《頭を抱えこんで、嫌がる》

■有栖
ほら、ゆっくりでいいから。
話せば少しは楽になるぞ

■小夜子
…あ……い…いの?

■有栖
おう。言っちまえ。

■小夜子
…………ぅん。

■有栖
はぁ…
(…強引すぎたか?
だけど、こうでもしないと絶対話さねぇしな。
小夜子を守るって、チビと約束したんだ…。)


+++

■有栖
(…んなこと、誰にも言えねぇよなぁ。
普通に暮らしてた俺が、
何言ったところで同情にしかならないし)
…わりぃ。実感わかねぇや。

■小夜子
それが普通よ

■有栖
正直、わかんねぇ。

■小夜子
……ほんっと、正直ね(くすくす)
そんなこと言う人なんていなかったわ

■有栖
ん? だって、俺が体験したことじゃないし。
わかるなんて言う方が傲慢だろ

■小夜子
ありがとう…。
そうやって言ってもらえた方が、気が楽。

■有栖
だからって、俺が小夜子のことを
心配してないわけじゃないからな。

■小夜子
……。

■有栖
なぁ。ここでの暮らし、辛いか?

■小夜子
…いいえ

■有栖
だったら、そろそろ小夜子の道を探してもいいんじゃないか?

■小夜子
私の…道?

■有栖
あぁ。俺なんかはさ、
親が開業医だから医者になれって言われてたわけ。
でも俺がやりたいのは歌だったから、
医大の合格通知と一緒に退学届けを置いて
家でてきちまった。

■小夜子
あの…ご両親とは……

■有栖
それっきり。
でも俺は後悔してねぇよ。
やりたいこと、やったんだもん。
小夜子は、ちゃんとやりたいことをやってるのか?

■小夜子
…わからないわ。
やらなきゃいけないことばかりで
考えたこともなかった…。
でもっ、
私は有栖みたいに全てを捨てられない

■有栖
そこまでしろとは言ってないって。
大切なもんは大切でいいじゃねぇか。
ただ、後悔するなよって言いたいだけ。

■小夜子
有栖…

■有栖
じゃぁ、薫令に挨拶してくるか

■小夜子
え?

■有栖
出て行くんだよ、この家を。

■小夜子
どう…して……

■有栖
小夜子が言ったんだろう。
それに、ここで小夜子が幸せに暮らせるなら
出て行ってもいいかなぁって。
俺がいると……傷つけちまうしな。

■小夜子
…本気なの?

■有栖
あぁ、もちろん。
そういう守り方もあるってことだ。
じゃぁな。
《背を向けて、部屋を出て行こうとする》

■小夜子
待って…っ
《小夜子が抱きついてとめる》

■小夜子
待って、有栖。

■有栖
ん? どうした?

■小夜子
(―そう。私が悩んだり困ったりしていると、
有栖はいつもこうやって聞いてくれたわ)
……行かないで

■有栖
いいのか、ホントに?
また小夜子を傷つけるぞ

■小夜子
(うそつき。有栖の言葉は、全部私のためじゃない)
行かないでっ。お願い、側にいて…
《小夜子、縋りついて、しゃがむ》

《有栖、座って小夜子を向く。両手を広げて差し出す》

■有栖
小夜子。俺はここにいる。

《小夜子、有栖を見て、腕の中に飛び込んでいく》

■小夜子
有栖っ…ありすぅ……ふっ、ふぇ…
《泣きじゃくる小夜子》
《有栖はそっと頭をなでる》






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