031：kiss × kiss

ファーストキスはいつですか？

私は…考えたくもないので、
小夜子とニナのことを。

小夜子は有栖が初めてなんだろうなぁ…。
恋愛とかそっちのけだったと思うし。
ニナは…、まぁ、こんなかんじです。

では「つづき」からどうぞ。

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【kiss x kiss】

《珠華の家》

ＳＥ：ピンポーン

■ニーナ
りぃたーん。あーそーぼっ。

■珠華
よく来たね。
また有栖に送ってもらったの？

■ニーナ
うんっ。
ねぇ、あそぼ？

■珠華
あははっ。おいで…。

《ニーナ珠華にべったり》

■珠華
…ねぇ、ニナちゃん。
遊ぶんじゃなかったのかな？

■ニーナ
あそぶー。

■珠華
……でも、この状態だと動けないよ。

■ニーナ
でも あそぶ～。
珠華といっしょに、あそぶのぉ～。

■珠華
僕は逃げないよ

■ニーナ
……ぅそつき。（ぼそっと）


■珠華
えっ？　もう一度言って。
聞き取れなかったから…。

■ニーナ
……珠華はキライ？
ニナとあそぶのキライ？

■珠華
好きだよ。

■ニーナ
わーい☆
《珠華にギュゥ》

■珠華
……ねぇ、ニナちゃん

■ニーナ
ふぇ？

《珠華から口に軽いキス》

■ニーナ
（驚いて）
ふにゃぁぁぁぁぁぁ。
おくちにチュゥ？

■珠華
ニナちゃんが、あんまり可愛いから

■ニーナ
でも、ダメ！ だよ。
『トクベツ』に好きなヒトとじゃなきゃ、
おくちにチュゥしちゃダメなんだよ！！

■珠華
…うーん、知ってるのかぁ。

■ニーナ
聞いてるの？！

■珠華
ちゃんと聞いてるよ。
ニナちゃんは、僕にとって特別だから…。

■ニーナ
ふぇ？

■珠華
だから、『トクベツ』に好きってこと…
（もう一度、珠華からおくちにチュゥ。しっかり抱き締めて）

■ニーナ
ニナは…

■珠華
ごめんね。もうしないから。

■ニーナ
やだっ。

■珠華
ニナ…ちゃん？

■ニーナ
あ…れ？　んーと、

■珠華
………ニナちゃん、ゆっくり考えて。
ニナちゃんにとって、僕が『トクベツ』だと思えたら教えて。
いつでもいいから。

■ニーナ
…うん。

《ニーナが帰ったあと》

■珠華
はぁ～（深い溜め息）
手は、出さないつもりだったのに…。
見ていられれば、それでいいと思ったのに…。
ねぇ狐花。
いつから僕は、あの子を
こんなにも愛してしまったんだろうね。

……ねぇ、狐花。