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プロフィール
HN:
薫令(かおれ)
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/02/23
職業:
大学生
趣味:
手芸・工芸・文芸
自己紹介:
ドール大好きっ子の薫令です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
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2b1b9044.JPG小夜曲 1周年記念小説

前回のお話。
これがやりたかったのです。
そして今回のお話が
【姫と王子のクリスマス】につながっています。
よろしければ、そちらもご覧ください。



【Boy meets girl... 第15回】

家まで車で送り届けると小夜は、
「ちょっと待ってて」と慌てて家の中へ飛び込んでいった。
別に車の中だから寒くはないけど、
助手席が空ってのは寂しいよなぁ…。
小夜は息を切らせて戻ってきて、
運転席側にまわると、窓から俺に小さな包みを渡した。
「私じゃ似合わなかったから…」
よく見るときちんと包装がされていた。
俺へのプレゼント…でいいのか?
「あけていいか?」
すぐにでも見たくて包装紙に手をかけると、小夜は慌てて制止した。
「ダ、ダメっ。帰ってからにして…」
いつも落ち着いているけど、こーゆー表情もできるのか。
もらえるなんて思ってなかったプレゼントだけど、
やっぱり一番はお前だよな。
手早くシートベルトを外し、身を乗り出した。
「サンキュ、プリンセス。風邪ひくなよ」
俺はそう言うと、軽くキスをし、車を走らせる。
バックミラーに、道路の真ん中で
口元に手をあててうつむいている小夜が写る。
だ~ぁから、風邪ひくなって言っただろうが。

助手席にプレゼントを置いて、シートベルトをし直す。
家までの道のりが、ひどく長く感じた。
原因はわかっている。
小夜のくれたプレゼントの中身が気になってしかたがないんだ。
路肩に車を停めると、丁寧に包装をあけた。
するとそこには男物のストールがあった。
『ティアラ、うれしかったわ。
 今日のことも…。
 ありがとう。       小夜子』
明らかに今書いたとわかる手書きの文章。
「小夜子…」
贈り名はそうなっていた。
さよこ、でいいのか?
教えてくれたんだ…。
もう一度その名をつぶやくと、今度こそ、家へと走って行った。


づづく…

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