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プロフィール
HN:
薫令(かおれ)
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/02/23
職業:
大学生
趣味:
手芸・工芸・文芸
自己紹介:
ドール大好きっ子の薫令です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
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2b1b9044.JPG小夜曲 1周年記念小説

アイリスは、見た目からもわかるとおり、
結構遊んできた人なんですね。
ただでさえバンドのボーカルなんてやってると
ちやほやされてモテるのに。
だから、そーゆーカルい関係ばっかりで。
本人も、うんざりしていたと思うんです。
でも小夜子は違うでしょ。
だから、とまどって、興味わいて、
つい関わりを持とうとしちゃう。
ある意味、器用貧乏ですよね。

では、つづきをどうぞ。



【Boy meets girl... 第9回】

うまい方法が見つからず、俺は小夜の携帯に電話した。
驚くことに、この携帯も事務所から支給されたものらしい。
それまで携帯をもっていなかったなんて考えられねぇ。
どれだけ切り詰めてるんだよ…。
「小夜です。どちらさまでしょうか」
数コールの後、彼女は電話をとった。
「俺。アイリスだよ」
「そうですか。ご用件は」
昼間会った時より機械的に聞こえる。
電話ごしだからなのか、悩むろことだな。
「昼間なんだけどよ、」
「お断りしました」
「違うっ。…違う。それじゃない」
MP3のことはもういい。それよりもっと大事なことがあった。
「他に、何か?」
「んー、だから、その…悪かった。
憐れむとか、そういうつもりじゃなかったんだ」
「お金持ちのボランティア思考ですか。
でしたら我が家は間に合っていますので」
また誤解されたことに気づく。
このまま会話を途切れさせたら、瞬時に切られかねない。
『でも、ただ笑う顔がみたかった―なんて言えるかよ。
恋人じゃあるまいし』
なんとか昼間の会話を思い出す。
「あのさ、詮索しちまって、小夜ちゃんは辛かったろ。
それにあんな誤解させてさ。
だから―その、俺にできることあったら言って。
小夜ちゃんばっかり我慢するのはずりぃだろ」
「私が自分の意志でやっていることです。
私の家庭事情を聞いたからといって、
別に重荷に感じなくてもいいんですよ」
うーん…電話じゃうまく伝わらないか。
やっぱり別の日に会うことにして…。
「でも…」
「ん?」
「個人的なお願いなのですが、アイリスに頼みたいことがあるんです」


づづく…

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