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プロフィール
HN:
薫令(かおれ)
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/02/23
職業:
大学生
趣味:
手芸・工芸・文芸
自己紹介:
ドール大好きっ子の薫令です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
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有栖はV系バンドのヴォーカルさん
という設定なのです。
アリオン発売2カ月くらい前に予約したので、
設定を決める時の資料が
公式のお写真(ナオト服のアレ)しかなかったのです。
あの服だと、ヴォーカルさんにしか見えなくて…。

では「つづき」からどうぞ。





++++++++++

【不在の時間】

(リビング)
■有栖
今度、俺、ライブのツアーだから。

■ニーナ
ツアー…それ、おいしぃ?

■有栖
……はぁ。おいしかねぇって。
日本中まわって、ライブするの。

■ニーナ
ライブ…それ

■有栖
おいしくない。

■小夜子
有栖は音楽する人でしょ。
それをみんなに聴いてもらうために、
いろんなところで歌うのよ

■ニーナ
ふーん。なんか楽しそう☆

■薫令
あれ? そうするとツアー中は戻ってこないの?

■有栖
あぁ。そうなるな。

■ニーナ
あーちゃん、いないの?

■有栖
ちょっとだけだよ

■ニーナ
ちょっとってどれくらい?

■有栖
1ヶ月半くらいかな

■ニーナ
ちょっとじゃないじゃん!

■小夜子
(そんなに…?!)

■有栖
ん? 寂しいか、小夜子?

■小夜子
……別に寂しくなんてないわ

■有栖
えー。俺は寂しいよ。
小夜子に会えないなんて死んじゃいそう

■ニーナ
いつからいないのぉ?(うるうる)

■有栖
明後日のライブのあとに、すぐ移動。
戻ってくるから泣くなって。な?
(ニーナの頭を撫でる)


+++


(2週間後)
(夜、部屋で勉強しつつ、携帯が気になる小夜子)

■小夜子
試験前なのに、いまいち勉強に集中できないわ。
それもこれも…
(この電話のせい。
なんでかけてこないのかしら?
前はあれだけ電話してきたのに。
『俺は寂しいよ。小夜子に会えないなんて死んじゃいそう』
なんて言ってたのに、
2週間たっても電話すらかけてこないなんてっ)

絶対、文句言うんだから!

■有栖
なーに、そんなに意気込んでるんだよ

■小夜子
え?
(小夜子 振り向く)

■有栖
よぅ。元気だったか? お姫さま

■小夜子
なんで有栖がここにいるのよ

■有栖
今日のライブが仙台だったから、
最終の新幹線で帰ってきた。
もぅ、寂しくってさ

■小夜子
本当に、有栖…?
(側によって、おそるおそる確かめる)

■有栖
あぁ、俺だ。
なに? 小夜子も寂しかった?

■小夜子
そんなわけないでしょうっ。
それより、寂しいなら電話のひとつもしなさいよ

■有栖
(あれ? 俺からの電話、待ってた…とか? でもなぁ…)
声聞いたら、ライブ放り出して
小夜子のところへ行きたくなっちゃうもん。
それに、顔みたかったし。
だからこうやって帰ってきたんだろ。

……会いたかった。
(小夜子を抱き締める)

■小夜子
……っ、有栖の…バカっ

■有栖
はいはい。文句は明日きくから。
もうだめ、限界っ

■小夜子
???

■有栖
座って。ほら。
(小夜子を座らせる。そのふとももを枕に寝転がる)

■小夜子
え?(これって……膝枕?)
あ、有栖っ。ちょっと、こんなところで寝ちゃダメよ

■有栖
んー? でも帰ってきてまで独り寝は寂しいし

■小夜子
だからベッドへ行きなさいって…

■有栖
いいの? 俺、小夜子とベッドにはいったら、
寝るだけじゃすまないぜ

■小夜子
…………っ。

■有栖
ちょっと寝かせろよ。
マジで眠い…

■小夜子
あり…あら? 本当に寝ちゃったの?
(有栖の寝顔、意外と可愛いのね。)
(小夜子、有栖の髪を梳いてやる)
(あ…髪さらさら)


+++


(小夜子、ファーでぐるぐる巻きに)
(小夜子が有栖に寄りかかって寝てる)
■小夜子
ん? あら? もう朝?

■有栖
おはよ。

■小夜子
おはよう……って有栖?!

■有栖
おう。どうした?

■小夜子
夢…じゃ、ないのね。昨日のこと

■有栖
あぁ。せっかくひとが帰ってきたのに、
夢オチになんてするなよな。
んー、腹へった。飯にするか。

■小夜子
(立って出て行こうとする有栖の服をつかんで、ついひきとめる)
待って…

■有栖
ん? なんだ?
(振り返って小夜子を見る)

■小夜子
……な、なんでもないわ。
ご飯だったわね
(足早に有栖を追い越して部屋をでようとする)

(そこをつかまえて、後ろから抱き締める有栖)
■有栖
なんだったんだよ?

■小夜子
なんでもないって言ったでしょう

■有栖
それにしちゃぁ、必死だったけど?
ほら、言ってみろよ。
俺には言えっていっただろう。

■小夜子
…………わからないの

■有栖
小夜子。意地はってねぇで…

■小夜子
本当にわからないのっ。なんで引き止めたのか。

■有栖
……今は? このまま離れてもいいのか?
俺、今日の夕方の飛行機で
北海道まで行かなきゃなんねぇんだけど

■小夜子
そんなに早くっ?
(有栖の顔を見る)

■有栖
ちょっと無理して帰ってきたからな…。
ほら、言うならいまのうちだぜ。

■小夜子
……有栖と、もっといっしょにいたくて。
有栖がこのままどこかへ行ってしまうんじゃないかと思って。
だから…、だから……っ、
(これ以上は言えないわ。
だって、あんなこと言ったら、有栖が困るもの…でも)

■有栖
言えよ。…なぁ、俺が聞きたいんだ。

■小夜子
…………行かないで。側にいてっ。

■有栖
(小夜子を強く抱き締めて)
あー、このままさらっていっちまいたい。
小夜子、愛してる。

■小夜子
(愛…?
会えないと寂しくて、会いたくてたまらなくて、
ずっとずっと一緒にいたくて…。
私、有栖に恋してる?)

■有栖
まぁ、現実問題、それは無理だから、
割とまめに帰ってくるよ。

■小夜子
電話もよっ。

■有栖
それはダメ。絶対ダメ。
会いたくなるって言っただろ。

■小夜子
私が…するのは……?

■有栖
(え? 小夜子から?)

■小夜子
会えないなら、声だけでも聞きたいの。
……でも、迷惑なら

■有栖
あー、もうっ。わかったよ。
毎日電話いれるから。
絶対でろよ

■小夜子
えぇ、もちろんっ。

■有栖
(やべぇ。この笑顔みてると、ホントにおもちかえりしたくなる)

■小夜子
……とりあえず、ご飯だけでも作らないと

■有栖
へ? 俺は別にいいぜ。
ずっと小夜子とこうしてても

■小夜子
……っ、わ、私も別にいいんだけどっ。
ニーナの朝ごはん作らないと

■有栖
(あれ? ちょっと素直になった?)
薫令にやらせればいいだろ

■小夜子
無理。薫令ちゃん、朝起きてこないから。
お料理も、自分でやるくらいなら一食ぬくってタイプだし

■有栖
あー。あいつ、食事に問題ありそうだよな

■小夜子
…本当に問題なのは心のほうよ。

■有栖
(前に薫令が言ってた、
『苦しんで、泣いて、泣いて、死にたくなっちゃう』ってやつか)
わかったよ。けど、ついてくからな。

■小夜子
う、うん…




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