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プロフィール
HN:
薫令(かおれ)
年齢:
37
性別:
女性
誕生日:
1987/02/23
職業:
大学生
趣味:
手芸・工芸・文芸
自己紹介:
ドール大好きっ子の薫令です。
手芸も写真も好きなので、
outfitを作ったり、
いろんな場所で写真を撮ったり。
そんな活動の記録です。
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本日2つ目の記事です。
1つ目は、この記事の下にあります。

+++

ドールをモデルにしたSSです。
お花見その1から続いています。

姉とケンカをしてしまったアキラ。
すれ違うふたりの想いは交わることができるのか?

「つづき」からどうぞ。







++++++++++

昨日。姉さんとケンカした。
姉さんが悪いんだ。
合コン行くなんて言うから。
俺も好きにする、なんて言ってしまった手前、
家にいるわけにもいかずにうろうろ散歩にでた。
そうしたら。
駅で小さい子にナンパされた。

「おにーたん、さびしいの?
ニナね、これからお花見なの。
いっしょ しよう!」

なんで見抜かれたんだとか、
盲目なのに花見?とか、
いろいろ疑問はあったけど、
ちょっとなげやりな気分だったから。
つきあってみることにした。
…まぁ、時間がつぶれればそれでいいし。

それくらいの軽い気持ちだったんだけど。
姉さんのことが頭から離れなくて。
今頃は何をしてるのかな。
どっかのヤローにつかまってないだろうな。
そんなことばかり考えていて、
どんな花見だったのかよく覚えていないや。
でも。
満開の枝垂れ桜は綺麗だった。
来年は姉さんとふたりで来られたら…。

「ただいまー」

玄関を見ると、姉さんの靴がある。
俺より先に帰ってきてることにホッとした。
でも、どんな顔で会えばいいんだよ。
とりあえず荷物を置いて…。

「おかえり。遅かったじゃない」

「…っ」

なんで俺の部屋にいるんだよ!
しかもベッドでくつろいでるし。

「ホントに合コン行ってきたの?」

「いや…花見……」

「ふーん」

正直に答えてから、しまったと思った。
ここはウソでも合コン行ったと言えばよかったか。

「姉さんは?」

「行ってきたわよ。今日はつまんなかったなー」

「そ、そう…」

結局行ったんだ…。
ちょっと、いや、かなりショックだ。

「やっぱりアンタで遊ぶのがイチバンね!」

「遊ぶ…って」

「あら、だってアンタは私のものでしょ?」

…なんか、もうダメだ。
姉さんは俺のことなんて
「オモチャ」程度にしか見ていないんだろ。
俺は姉さんのこと、愛してるのに。
どうしてこんなに違うんだろうな。
好きっていう気持ちが目に見えればいいのに。
そうしたら「もしかして恋人なのかも」
なんて勘違いしなくてすんだ。

「姉さん…別れよう」

別れて、ちゃんと「姉弟」しよう。

「俺は姉さんのこと、好きだけど」

好きって気持ちは、簡単には消えないと思う。

「姉さんは俺のこと、好きじゃないんだろ?」

でも姉さんの前ではちゃんとするから。

「だから、別れよう」

「………あのね、アキラ。
私はアキラのこと、好きよ。
きっと、アキラが思っている以上に」

「どういう…」

「でもね、アキラが別れたいって思うんだったら…」

「どういうことだよっ」

好き? 俺を?
信じられない。
だって今まで一度も言ってくれなかったじゃないか。

「俺のこと、好き…なの?」

「…っ。何度も言わせないでよ、バカっ!」

「マジで? もう一回言って」

「…っ。アンタなんか大っ嫌いよ!」

…姉さんの顔が赤い。
もしかして、照れてる?
「あの」姉さんが?

「そ、それに…アンタってば、
私のキモチなんて考えずに合コン行くって言うし」

「それを言うなら姉さんだって合コン行ったじゃんか」

「あれは…私フリーってことにしてあるから断れなくて」

ごにょごにょ言い訳をする姉さんが
いつもよりずっと可愛い気がするのは何故だろう。

「恋人いるって言えないの?」

「だって、言ったら詮索されるじゃない。
そしたらアキラのこと、バレちゃうかもしれないし」

「俺らのため?」

「ち、違うわよっ。「私」のため!
アンタなんか知らないんだからっ」

それって姉さんが、
「ずっと付き合いたい」って思ってる
ってことだよな。
…気付いてないのかな?
ま、いっか。
姉さんの気持ちが聞けたし。
両想いってこともわかったし。

俺も、ずっと一緒にいられたらいいな。
そして、来年の春は、
ふたりいっしょに花見をしよう。

++++++++++

あとがきというか。

えーっと、螢がただのツンデレになってしまった。
なんか当初の予定と違う。
もっと余裕たっぷりの
魅惑的でドSなオネーサンだったのに。
どこで間違えたんだろう。
あれー? あれー??


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